2014年10月31日金曜日

『読解・読書指導事典』



『読解・読書指導事典』倉沢栄吉・藤原宏編を読んでみました。
数字はページ数。青字は、コメント・感想です。

15 読みのさまざまな機能: 理解・思考・反映・想像・判断・評価・類別・理由づけなど。
   読みの経験は、問題の解決、余暇の善用、趣味の拡充発展、教養を変え広める習慣の育成、見解・態度・発想の推進などに関わるもの
   読むことによって、人間が「人間として生きる」ことを求めるのである。 ~ ここまでは、抵抗感なく受け入れられます。

17 従来の読みの指導が一種の心情主義に陥ったり、不正確なあいまいな読みを許していたりしたのではないかという反省に基づいている。(昭和30年以降に、読解指導が華々しく行われるようになる。)学校では、文字文章と正しく対面して、その意味を正しくかつ十分に理解すべきであるというのは、当然の考えである。かくして、学校における読みは二つに分化した。「生活読み」と「学校読み」 ~ 「正しく、正しく」がいまだに続いているということ。偉大なる「正解当てっこゲーム」が。 いったい誰が判断する正解??
 それに対して、欧米ではこの分化が行われなかった!!
18 もしわが国が、イギリスなどのように、Every teacher is a teacher of readingの思想が普及していて、読みの指導が教科を越えて重視されていれば、読解読書の二分観は出なかったであろう。 ~ ということは、必要悪として生まれた読解??
 読解は、学校において系統的計画的に指導が可能な“区切りを持った”働きである。~ そんなこと可能なのかな? 効果があるのかな?
19 要するに読解は文章をたいせつにし、その形や要素を認識し、また、文章とその意味との対応を認識しようとする時にあらわらにある行為である。したがってすべての文字言語は読解の対象となり得る。けれども、そのために、文献が文献として意識されず、文学作品が理性的認識によって分解されてしまうことになる。この点が指導上の問題となる。 ~ 推進/実践している人たちは、この課題を通り越した弊害を認識してやっているのかな?
 33 国語科の読むことの指導の特質は、読みの能力を養うべく、意図的、計画的に行われる指導である ~ 今の、教科書をベースにした指導が、それを体現していると言える? もちろん、「読みの能力」をどう捉えるかによりますが。
  日本の読むことの指導の特質
(1)    教科書教材中心の読み
(2)    一斉指導中心の読み
(3)    基礎学力養成のための読み
(4)    必要な諸知識や情報を得させるための読み
(5)    心情を豊かにするための読み
(6)    国語の特色、ことばに対する諸知識を得るための読み
(7)    読みの能力を養うための練習学習としての読み
  確かに、この通り今もやられ続けている印象です。(1)と(2)の方法をとってしまうことによって、「正解当てっこゲーム」ないし「教師が求めることに従う/を当てる授業」が横行してしまい=(7)、結果的に(3)から(6)が得られないという残念な結果が起こっている/続いている。

34 国語科における読みの指導は、生活と結びつく要素を何らかの形において、常に混入することによって、練習的色彩のもたらす欠陥を補うような指導上の考慮をすることが必要である。そうすることによって、国語科で養われた読みの能力が日常の生活における読みの能力へ転化、発展することが期待できるのである。 ~ これが書かれてから40年も経つというのに、いまだに実現されていない!? 必要悪を後生大事にやり続けているからなのではないでしょうか?  最初のボタンの掛け違えを後で直すのは大変だといういい例としか言いようがありません。 それの被害者は、子どもたち。ちなみに、私もその一人でした。 まったく、国語科が役に立たなかった(あるとされていた「恩恵」をまったく受けていなかった)のですから。
 
43 読解能力
    (1) 音読や黙読や朗読をする。
    (2) 文字を読む。

​ ~  RWで抜けているものは、ないです!

それに対して、
48~51 読解・読書を統一した「読む力」としての読書力が紹介されている。 ~ こちらもすべて、RWでカバーされている!  問題は、日本の読解・読書指導がここで止まっているのか(これらをすべて満たせているのか)ということです。少なくとも、欧米の読みの教育は過去40年間、かなり進化してきています。たとえば、『理解するってどういうこと?』で紹介されているように。)

第14章 文章の形態別による読むことの指導 
~ これだけのジャンルが提起されているのはいいが、教科書の中では? RWや『理解するってどういうこと?』(209~219ページ、特に211ページの表は上記のコピーとほぼ同じ!)

第18章 読むことの指導技術 
 ~ 一斉授業の技術以外は、言語活動的なものとして教師が指導するのではなく、子どもたちが意味のある状況の中で当たり前にし続けることとして行われ続けます。

第19章、第20章の 評価  は、かなりピンボケ (というか、指導=P.33の(1)と(2)とみごとに一体化している!ということ。これじゃ、教え方の改善につながるわけがない!!)

第21章  の 読むことの教育の史的展開  も、これらが今の読解教育に強く影響しているということで紹介されているのかもしれませんが、これからのあるべき姿を考える際の役に立つのでしょうか??

(章に言及していないところは、見る価値もないということで、ボツにしました。)

これは、1973年に出た本です。
その後に、日本の国語教育をよくするための本で読むに値する本は出ているのでしょうか? ご存知の方は、ぜひ教えてください(宛先:pro.workshop@gmail.com)。

2014年10月25日土曜日

『理解するってどういうこと?』を使うために(1)著者の「思い描く授業」を思い描いてみる!

 はじめまして! 山元隆春です。
 エリン・オリヴァー・キーンさんのTo Understandという本を『理解するってどういうこと?』というタイトルで、吉田新一郎さんと翻訳して、10月に新曜社から刊行しました。
 この本を翻訳している時に考えたことや、翻訳書を読み直して考えたことを、私の専門である「読むことの教え方」と関連づけながら、少しずつ紹介していきたいと思います。
...
 『理解するってどういうこと?』第7章の255~256ページには、著者の「思い描く授業」が子ども・教師それぞれの立場から書かれています。この七つの「思い描く授業」を読んで、①皆さんがこれまでに取り組んだことのあること、②これから試してみたいと思ったこと、をチェックしながら(①は黄色マーカー、②は赤色マーカーでチェックしてもいいでしょう)、読みながら思いついたことなどを書き込んでもいいかもしれません。そうすれば、授業のどこを変えるといいのか具体的に考えることができるでしょう。
たとえば、著者の「思い描く授業」の最初にはこう書かれています。
・教師は、自分が知っていたことや考えていたことに疑問をもち、考え直すきっかけになる本について語るだけでなく、自分がどう行動したのかも話している。教師は、自分に起きたのと同じ事が起こるような本を選ぶように子どもたちに働きかけている。
 この「働きかけ」方について一つのアイディアが浮かんだので書いてみます。
■『理解するってどういうこと?』を訳しながら、著者のエリンさんが取り上げている本のなかに『むこうがわのあのこ』や『ルビー・ブリッジス物語』や『スモーキー・ナイト』など、人種差別や人権の問題にかかわる絵本がたくさんあるのに気づきました。アメリカの子どもたちにはなじみのある本です。しかし、どうすれば、これらの本で言われていることを日本の読者も自分たちの問題として受け止められるか、と考えていました。
■そんなことを考えているときに、共訳者の吉田新一郎さんにギャヴィン・メイシーズ(松本剛史訳)『1421-中国が新大陸を発見した年』(ヴィレッジブックス、2007)のことを教えてもらいました。コロンブスよりも前にアメリカ大陸(と後に名づけられる場所)を中国人たちが発見したことがわかりました。
■もう少しこのあたりのことを知りたく思って、同じように西暦年をタイトルにした本がないかと探してみると、ありました。フランスの歴史家ジャック・アタリ(斎藤広信訳)『1492-西欧文明の世界支配』(ちくま学芸文庫、2009)がそれです。1492年の前年までに何が起こったのか、その後に何が起こったのか、そして、1492年については月ごとに西欧で起こったことが一つ一つ書かれています。メイシーズの書いている中国人の発見のことは一つも書かれていませんでしたが。
■コロンブスがアメリカ大陸を発見することで、西欧(ヨーロッパ)文明の世界支配の引きがねが引かれたことがよくわかるのです。次に、アタリの本に紹介されていたスペインの宣教師ラス・カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(染田秀藤訳、岩波文庫、1976年)を読みました。宣教師の筆は、コロンブスの航海以降に新大陸に群がったスペイン人たちが、おびただしい数の先住民たち(インディオたち)を殺戮したその模様を克明に描いています(「簡潔な報告」どころではありません)。
■圧倒される内容ですが、ラス・カサスの記述にはいかにも大げさで、繰り返しも多い! なぜここまで書かなければならなかったのか?なぜ残酷な殺戮を(虐殺行為のほかのなにものでもありません!)しなければならなかったのか? そしてなぜラス・カサスはこれほどまで大げさな報告をしたのでしょう?
■そのラス・カサスが抜粋・要録したコロンブスの航海日誌も訳されています。林屋栄吉訳『コロンブス航海誌』(岩波文庫、1977)です。コロンブス船団が、新大陸に何度か行ったその理由も書かれています。何より彼らが新大陸の原住民たちに対して恐怖と不安を抱いていたことが伝わります。その恐怖と不安がやがて徹底的な虐殺行為を生み出した? もしそうなら、理解しようとすることとは真逆のことですね?
■スペイン人が恐怖と不安を抱いてもインディオたちの言葉に耳を傾けようとしていたら、世界史は変わっていたでしょう。何者かわからない存在を「他者」と言いますが、つねに「他者」との会話は「恐怖と未知の領域」(加島祥造『会話力―英語と比べて』展望社、2014)なので、その恐怖と未知のなかで相手の話に耳を傾けるようとしたらどうなるか? 耳を傾けなかったらどうなるか?
■ジャクリーン・ウッドソンたちが絵本で投げかけた問題も、このように考えると私たちの身近な問題と地続きであることがわかります。私自身、今挙げたような本を読んで、人が人を理解するために、相手をリスペクトしながら話に耳を傾けることこそがほんとうに大切なことなのだと考えました。
あれ? これって本書の358ページに書いてある著者のすばらしい考察とどこか似ています! 読むことの授業で、いかに読むか・考えるかの「モデルを示す」のに使えないかなぁ、と考えています。

2014年10月17日金曜日

90秒の途中下車で教室の中を旅する本

 「次に読みたい本」があることの大切さに気づき、そのために本の紹介の時間を取っている先生も多いと思います。

 最近読んだ本★の中に、短時間でたくさんの本に触れるのにいい方法がありました。
 
 その本の中では、Read Arounds というセクションで紹介されていましたが、この活動を私なりにイメージしたところ、上に書いたように「90秒の途中下車で教室の中を旅する本」という感じかな?と思いました。

 まず子どもたちが来る前に、それぞれの机の上に、お薦めのよい本を1冊ずつ置いておきます。

 授業の最初に、選書をするためには、どうやって本を見るのかのポイントをおさらいします。

 それが終われば、本の旅が始まります。ひとりの子どもが1冊の本を見る時間は90秒です。

 90秒が過ぎると、本を隣の人に渡そうと思う子どもは、隣の人に渡します。
 
 その本を90秒以上持っていたい子どもは、隣に渡すのを飛ばしてもらうことができます。その場合は、その子を飛ばして、本が隣の隣の人に渡ることになります。

 一人の子どもが、本を隣に渡さずに自分で持っていられるのは、3回までです。

● 90秒という時間は短いので、この間には書名などのメモを取らないこと、最後に教室の中を歩いて、自分が気に入った書名などをメモする時間があることを伝えておきます。

● スムーズに進めるためには、子どもたちが本を誰に渡すのか等、行うことをはっきり分かるようにしてスタートするのが重要なようです。

● 数冊、予備の本を準備しておくと、同じ本が2度回ることを避けられます。(たとえ3回までとはいえ、飛ばしてほしい子が多いと、同じ本が回る可能性があるかも?)


 時にはクラス全体で上のような時間を取ると、普段、目にしない本に目がいくし、なんだか楽しそう!と思いました。


★ 上で紹介した活動は、Steven L. Layne著の
Igniting a Passion for Reading: Successful Strategies for Building Lifetime Readers (Stenhouse, 2009)の 119-120ページに説明されています。子どもたちが本好きになってほしいという思いの詰まった本で、お薦めです。


2014年10月10日金曜日

「作家の技」で『理解するってどういうこと?』を切る


その1
前回、この本は小学2年生のジャミカという女の子が、カンファランス中に著者に発した質問「理解する/わかるってどういうことよ?」に答えるための本でした、と書きました。
第1章で、その時の様子が克明に描かれており、本の最後の数ページで、7年後に(当然、小学2年生だったジャミカは高校生になっているのですが)その質問に対するとてもわかりやすい回答が書かれています。これなら、小学2年生でも十分にわかる内容で。(本の最初と最後の長~~い間は、著者が自分なりの答えを導き出すための<もがき>が克明に紹介されています。極めてわかりやすく、説得力があり、学びも多い形で。)
しかも、著者は自分がそれなりに納得のいく答えを提供できただけで満足していません。「本書の読者に私が望むのは、自分の教えている子どもたちに寄り添いながら、ジャミカの質問に対する自分の答えを考えていただきたいということです」と記して、著者自分が書いたことを鵜呑みにせず、自分なりの答えを導き出してください、とお願いしています。
さらに、「ジャミカ(とジャミカと同じような質問をしたくても、まだしていない多くの子どもたちに対して)、あなたが理解するのを手助けするために、私たちは問いかけるだけでなく、しっかり聞くことを約束します」を本の最後の文章にしています。著者の覚悟が伝わってきます。というか、何が一番大切なのかが。

おまけ
著者は、「まえがき」で「ハウツー」本は書きたくなかったと明言しています。
そうではなく、「子どもたちが学ぶということはどういうことなのかということについて、(私が指し示すのではなく)読者が自ら考える豊かな機会となるような本を書きたかったのです。私自身が教えるというよりもむしろ学ぶ本、そのなかに大きな問いを提示することができるような本を書きたかったのです(確かに、そのような大きな問いが満載の本です! 質問だけで索引が必要なぐらいに)。その過程で、知的な意味で自分自身に挑戦するような本を書きたかったのです(当然、読者にも挑戦する本になっています)。考えを実地に試して、興奮を覚え、役立つであろうような本です(ハウツー本でなしに、これをするというのは、そう容易なことではないと思いますが、この本はそれを達成しています。)学ぶために書く本です(だから、ジャミカの問いからキーボードをおくまでに7年間を要したのだと思います。これほど読み応えのある本、刺激を受ける本、学びの多い本はそうないと思います!)。」(viiiページ)と宣言しています。
                    
その2
ジャミカの質問に答えるために、そしてそれを可能にする教え方を実現するために、著者は4つの質問を設定しました。それは、

1 理解するとはどういうことか?
2 高いレベルの期待と高いレベルの理解をどのように捉え、そして教えていくか?
3 読み・書きを学ぶときもっとも大切なことは何か?
4 子どもたちや同僚たちの知的で好奇心あふれたモデルになるために、私たちは日々の生活をどんな形で送ることができるのか?

で、これが第3章から第9章のすべてで、異なる角度から答えられる構成になっています。従って、各章の1だけ、2だけ、3だけ、そして4だけを読める構成になっている、一風ふうがわりな本でもあります。もちろん、普通の本のように、最初から最後まで通して読んでもおかしくありません。

それら第3~9章で扱われているテーマは、以下の通りです。それらは、著者が現時点で発見した7つの理解の種類=私たちが生活のなかで経験すること、です。



 以上の2つだけをとっても、作家の技(特に、構成という点で)のとてもいい見本になります。

2014年10月3日金曜日

新刊『理解するってどういうこと?』の案内



 このブログの読者のために書かれたような本です。

 著者は、「理解のための7つの方法」を最初に提示した本『思考のモザイク』(未訳)★の共著者のエリン・キーンさん。彼女は、元々は小学校5~6年生を教えていましたが、過去20年ぐらいは、教師の読み・書きの教え方を向上するための指導者をしています。

 この本は、小学2年生のジャミカという女の子が、カンファランス中に著者に発した質問「理解する/わかるってどういうことよ?」がきっかけになっています。
 先生も、母親も、「ちゃんと理解しながら読んでいますか?」とか「読むときに一番大切なのは、自分がわかる本を読むことだからね」といつも言うけど、「誰もこれまでに理解する/わかるってどういうことなのか説明してくれたことがありません」と問い詰められたのです。
 それにうまくその場で応えられなかったことが、一冊の本(それも、かなり大部で、中身の濃い本)を書いてしまうことにつながりました。それは、一人の子の質問に答えることをはるかに超えた大きな課題をはらんでいたからです。(つながっていたというか。)
読み・書きの何を、どう教えたらいいのか、ということはもちろんのこと、子どもたちとどう接したり、話したらいいのか。どれだけ子どもたちに話し合いの時間を提供したらいいのか。子どもたちに理解のモデルを示す立場にいる教師は、どのような生活を送ったらいいのか(あるいは、自分よりもいいモデルをどこから探してきて、子どもたちに示せばいいのか)、などなど。

 以下は、出版社が作ってくれたチラシです。




で見られます。

一言でいうと、日本の教育をよくしたいという強い思いで、山元隆春さん(広島大学)★★と訳しました。

そのために、量的に500ページ以上/4千円ぐらいになってしまう本を、かなりコンパクトにして、448ページ/2200円+税に抑えました。★★★

しかも、この値段が訳者に直接注文していただくと、さらに安くなります。
なんと、2割引(税込み)1900円です。
これだけの内容の教育書を、こんな料金で買えることは、これまでにも、これからもないと思います。
 ちなみに、送料は、1冊 350円、2冊 460円、3冊~9冊 一律500円、10冊以上 無料です。

 注文は、名前、住所、電話番号、冊数を書いて、toUnderstand.jp@gmail.comにお送りください。

 この本の中でも繰り返し紹介されている「理解のための7つの方法」(=①関連づける、②質問する、③イメージを描く、④推測する、⑤何が大切かを見極める、⑥解釈する、⑦修正しながら意味を捉える)を使ってぜひ読んでいただき、感想や実際にやってみようと思ったことなどをtoUnderstand.jp@gmail.comに教えてください。


★ とてもいい本なのですが、そのまま訳すよりは、具体的に教師や指導者ができることがたくさん紹介されていた方が日本の読者のニーズにあうと思って、「理解のための7つの方法」を中心に据えながら書いたのが『「読む力」はこうしてつける』(新評論)です。

★★ この本の出版を気に、このブログの執筆陣の一人に加わってもらえることになり、この本の内容を中心にRW関連の情報を提供してくれることになっています。乞うご期待!!

★★★ なぜ、こんな値段が実現したのか? 
最初は上下2冊の分冊で、それぞれ2千円ぐらいで、とも思いました。しかし、分けられる内容かという議論があり、1冊でいくことになりました。次は、値段の問題です。私自身、これまでに2200円以上の本は出したことがありません。それ以上の本は、本だと思っていないところがあります。自分で買いませんから。そこで、山元さんと決断しました。2年間で初版が売れなかったら、売れ残りは買い取るという条件にして、値段を下げてもらう、です。
ということで、ぜひ本の紹介・普及にご協力ください。よろしくお願いします。
  (自分が買う代わりに、図書館や友人・知人に購入してもらうことも含めて、です。)